狂った朝日 と 汚れた血/映画部

映画や海外ドラマに関するレビュー及び思い入れのある作品について語ったり、それに付随した思い出・ライフスタイル情報を提供いたします。

アクション映画

ワンダーウーマン1984/DC映画の新たな方向性を示した作品

2017年の「ワンダーウーマン」の続編、「ワンダーウーマン1984」。 1984年、最愛のスティーブと死別し孤独に向き合いながら生きるワンダーウーマンこと、ダイアナ。 ある日、そんな彼女の前に、死んだはずのスティーブが現われる。 理由もわからぬまま再開を…

ザ・ハント/現代アメリカを痛烈に皮肉った人間狩りムービー

人間狩りを題材にしたサバイバル・アクション映画「ザ・ハント」。 森の中で12人の男女が目を覚ます。 猿ぐつわをされた状態で、しかもここがどこなのかは誰も知らない。 目の前におかれた巨大な木箱を見つけ、中をあけると1匹のブタとたくさんの武器が入っ…

マンダロリアン・シーズン1を振り返る!

10月30日よりディズニー+で配信開始となるスターウォーズのスピンオフ作品「マンダロリアン」シーズン2。 大作系の映画が全部延期になっている現状、ドラマやネットフリックス作品に期待する日々がつづきそうですが、そんな空虚な映画ファン、そしてスター…

TENET(テネット)/またも映画の可能性を広げた天才ノーラン監督の最新作

待ちに待ったクリストファー・ノーラン監督最新作「TENET(テネット)」。 ウクライナオペラハウスでテロ事件が勃発。 現場に突入した特殊部隊員の男は、捕らえられて毒を飲まされるが、毒はいつの間にか鎮静剤にすり替えられていた。 その後未来から「時間の…

【テネット公開記念】インセプション/ノーラン的世界が最も堪能できる傑作

映画史に残る傑作「ダークナイト」の次にクリストファー・ノーラン監督が創造した世界.....「インセプション」。 企業スパイの世界でトップの腕前をもつコブは、人が夢を見ている最中に、その潜在意識の奥深くにもぐり込んで相手のアイデアを盗むという技術…

【テネット公開記念】ダークナイト・トリロジーをふりかえる

9月に新作「テネット」の公開が控えているクリストファーノーラン。 彼がつくった バットマン三部作は「ダークナイト・トリロジー」と称され、特に第二作の「ダークナイト」は映画史においても重要なマスターピースとなっています。 クリストファーノーラン…

群盗/熱い黒澤オマージュを感じられるキムチウエスタン

「悪いやつら」のユン・ジョンビン監督が、韓国時代劇を西部劇のフォーマットを介して魅力的なキムチウエスタンに仕上げた傑作「群盗」。 朝鮮王朝末期の1862年、民衆は悪徳官僚や貴族の支配の下、納税と強制労働で自由を奪われ、苦しい生活を強いられていた…

犯罪都市/韓国ノワールの傑作でありこれぞTHEマ・ドンソク映画

2004年ソウルで起きた朝鮮族組織の一掃作戦を基にした作品で、マ・ドンソク=人類最強のイメージの植え付けた韓国ノワールの傑作「犯罪都市」。 ソウルのクムチョン警察・強力班の刑事マ・ソクトは、対立する暴力団・毒蛇組とイス組のボスの仲を取り持ちなが…

新感染 ファイナル・エクスプレス/ハリウッドに負けない超一級のエンターテイメント

マ・ドンソクが一躍スターダムに躍り出た韓国発のゾンビ映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」。 ファンドマネージャーのソグは仕事一筋で家庭はほったらかし。妻と別居し、母と、娘のスアンと暮らしていた。 娘が誕生日にひとりで母親に会いに行こうとし…

無双の鉄拳/マ・ドンソク入門編として最適な作品?

マ・ドンソク主演の2018年の韓国映画「無双の鉄拳」。 ドンチョルは市場で働くうだつのあがらない男。 ある夜、美人の妻と食事中に彼女の機嫌を損ねてしまい、彼が席をはずしてる間に彼女は先に帰ってしまう。 ドンチョルはあわてて家に戻るのだが、部屋は荒…

悪人伝/マ・ドンソク主演でなくても十分見応えのある今の韓国映画を象徴する作品

韓国で大ヒットし、シルヴェスター・スタローン制作でハリウッドリメイクも決定している映画「悪人伝」。 主演はマ・ドンソク.....ということは、また無敵のマ・ドンソクがカッコ良くメチャクチャに暴れまくる映画なんだろうと勝手に思っていましたが、意外…

イーオン・フラックス/展開は追わずにシャーリーズ・セロンだけを見ていれば良い作品

シャーリーズ・セロンがアクション映画に本格的に主演した最初の作品「イーオン・フラックス」。 2011年、ウイルスによって人類の99%が死滅してしまった世界で、生き残った500万人は、ワクチンを開発したトレヴァー・グッドチャイルドの一族の管理化の下、外…

オールド・ガード/シャーリーズ・セロンが男前すぎるアクション映画

我らが姉御シャーリーズ・セロンが主演・プロデュースのネットフリックスオリジナル作品「オールド・ガード」。 不死身のからだをもち、何世紀にもわたり歴史の影で暗躍してきた特殊部隊“オールド・ガード”。彼らの不死身の能力を解明し、大金を稼ぎ出そうと…

「透明人間」を見る前に見るべき作品その5/スピルバーグの「激突」

7月10日から公開の「透明人間」を見る前に見ておきたい最後の映画は若き日のスティーブン・スピルバーグが撮った名作煽り運転ムービー「激突」です。 今回の「透明人間」は主人公の恋人の偏執的ストーキング行為が描かれているようですが、ストーカー的恐怖…

ロバート・ダウニーJr出演作品/トロピック・サンダー

制作・脚本・監督・主演とベン・スティラー渾身のバカ映画「トロピックサンダー」。 ベン・スティーラー、ジャック・ブラック、ロバート・ダウニーJrと主演の三人だけでも凄いのに、そこにトム・クルーズ、マシュー・マコノヒーにニック・ノルティまで出てる…

ランボーシリーズ一作目はまぎれもない傑作/First Blood

現在公開中の「ランボー・ラスト・ブラッド」。70歳をすぎてもなお躍動するスタローンに元気をもらえる作品ですが、このシリーズがはじまったのは今から38年前。 ディヴィッド・マレル原作の『一人だけの軍隊』をベースに制作されたのがご存知「FIRST BLOOD…

「ランボーラストブラッド」はまるで「ロッキー4」のような映画だった!?

70歳を過ぎてもいまだパワー健在のシルヴェスター・スタローン渾身の一作「ランボー ラストブラッド」。 20年ぶりのまさかの続編だった前作「ランボー最後の戦場」から11年ぶりの続編。 前作のラストで家路についたランボー、それから10年あまり平穏な日々が…

ナチュラル・ボーン・キラーズ/真面目な男が監督するべきでなかった問題作

見なければよかったという映画に、ごく稀に出会うことがあります。 オリバー・ストーン監督作品「ナチュラル・ボーン・キラー」。 「パルプ・フィクション」の少し後に後悔され、タランティーノの脚本をオリバー・ストーンが監督.....という時点で、もう何も…

貧富の差が拡大した時代に「NO」を叩きつけた鬼才のSF映画/ゼイリブ

鬼才ジョン・カーペンター監督の作品で個人的に一番好きなのが「ゼイリブ」です。 10年以上ぶりに見ましたが、この作品、大人になればなるほど確実に面白い映画だと気づきました。 失業者があふれる時代で、日雇い労働者として働く主人公ナダが、ある日、大…

ニューヨーク1997/80年代のパンクなB級映画を堪能できる作品

緊急事態宣言の最中、5月中旬の日曜日、所用で汐留まで出かけた際、あまりにも閑散とした街の風景に衝撃を受けました。 まるで近未来SF映画そのものの世界。 コロナを機にいよいよ「未来」を現実に体感する時代に突入しつつあります。 やはり未来の景色は希…

ニキータ/実にフランスらしい女性アクション映画の元祖

現在公開中の「ANNA」。 女性暗殺者を主人公にしたこの作品は、バイオレンスアクションの現在形を見られる映画となっています。 昨今、女性を主人公にしたアクション映画が世界中で生み出されていますが、その原点と言える作品が「ニキータ」です。 ジョン・…

レオン/ロリータ的脚本を名作に変えた3人の名優たち

現在公開中の作品「ANNA」。 リュック・ベッソン久しぶりの快作といえる作品です。 私が映画を好きになりはじめた時期に出会った監督で、個人的になかなか思い入れがある映像作家でもある彼が、ある映画的手法を用いて自身の王道アクション映画を新鮮に見せ…

ANNA(アナ)/リュックベッソンまさかの快作

リュック・ベッソン監督最新作「ANNA」。TOHOシネマズが再開の日、映画ファン的にどんな映画でも見たいという思いで、特に期待もせず見に行きました。びっくり!面白かった!まさかリュック・ベッソンの映画でまた面白いと思う日が来るとは思いもしませんで…

大人がハマるヒーロー映画「ウォッチメン」

2009年公開の映画「ウォッチメン」。 原作の「ウォッチメン」ファンの間で賛否両論だったこの映画、私はドラマ版「ウォッチメン」が凄いという噂をきいて、まず原作を取り寄せてみたものの、、はじめてのアメコミ...特にコマ割りの読み辛さもあってなかなか…