狂った朝日 と 汚れた血/映画部

映画や海外ドラマに関するレビュー及び思い入れのある作品について語ったり、それに付随した思い出・ライフスタイル情報を提供いたします。

戦争映画

異端の鳥/人間の恐ろしさをリアルに描いたまぎれもない大傑作

チェコ・スロバキア・ウクライナ合作映画で第76回ヴェネツィア国際映画祭におちてユニセフ賞を受賞した作品「異端の鳥」。 上映時間が3時間ということで、なかなかハードルが高い作品ですが、、まぎれもない傑作です。 ホロコーストから逃げてきたユダヤ系の…

海辺の映画館―キネマの玉手箱/監督・大林宣彦の遺言的作品

偉大なる映像作家・大林宣彦監督最後の作品「海辺の映画館―キネマの玉手箱」。 尾道の海辺にある映画館「瀬戸内キネマ」閉館の日、最後の上映は日本の戦争映画大特集であった。 その映画を見ていた3人の若者が、突如として劇場を襲った稲妻の閃光に包まれ「…

【テネット公開記念】ダンケルク/クリストファー・ノーランが新しいステージに突入した快作

戦場からの大脱出を描くノーラン流戦争映画「ダンケルク」。 第二次世界大戦初期の1940年、ドイツ軍の攻撃にあい撤退を余儀なくされた英仏40万の兵士たちは、フランス北端の海辺の町ダンケルクに追いつめられていた。 遠浅の海岸で大きな船が碇泊できないこ…

ジョジョ・ラビット/日本人にはなかなか真似できないブラックユーモアに溢れた反戦映画

今年のアカデミー作品賞にノミネートされたタイカ・ワイティティ監督の「ジョジョ・ラビット」。 見事作品賞を受賞したポン・ジュノ監督の「パラサイト」のように、最初は完全にコメディですが、中盤から一気にシリアスになっていく作品です。 とはいっても…