狂った朝日 と 汚れた血/映画部

映画や海外ドラマに関するレビュー及び思い入れのある作品について語ったり、それに付随した思い出・ライフスタイル情報を提供いたします。

狂った映画

ばるぼら/手塚治虫のもうひとつの顔を堪能でき、二階堂ふみの魅力にあふれた作品

手塚治虫原作の漫画を息子の手塚眞監督が手がけた作品「ばるぼら」。今回はネタバレでのご紹介です。 異常性欲に悩まされる人気小説家の美倉洋介は、都会の片隅でホームレスのような少女ばるぼらに出会い、家に連れて帰る。それ以来、白昼夢のような奇妙な幻…

海辺の映画館―キネマの玉手箱/監督・大林宣彦の遺言的作品

偉大なる映像作家・大林宣彦監督最後の作品「海辺の映画館―キネマの玉手箱」。 尾道の海辺にある映画館「瀬戸内キネマ」閉館の日、最後の上映は日本の戦争映画大特集であった。 その映画を見ていた3人の若者が、突如として劇場を襲った稲妻の閃光に包まれ「…

サスペリア/個性派監督の手によって再び傑作となった名作ホラーのリメイク

7月10日から公開する話題の映画「透明人間」。 次回から「透明人間」を見る前に見ておきたい作品をご紹介しますが、今回は昨今傑作が次々と生まれているホラー映画の中でも私の好きな作品をご紹介します。 2019年度に見た映画の中で個人的ベストワンの作品で…

ナチュラル・ボーン・キラーズ/真面目な男が監督するべきでなかった問題作

見なければよかったという映画に、ごく稀に出会うことがあります。 オリバー・ストーン監督作品「ナチュラル・ボーン・キラー」。 「パルプ・フィクション」の少し後に後悔され、タランティーノの脚本をオリバー・ストーンが監督.....という時点で、もう何も…

シャイニング/天才監督が創造した原作無視の芸術的ホラーをあらためて検証

ホラー映画.....というより映画史の中においても名作であるスタンリー・キューブリック監督の作品「シャイニング」。 「13日の金曜日」や「エルム街の悪夢」などの作品のようにシリーズ化しているわけでもなく、 これだけ一般的知名度のあるホラー映画は珍し…

ミッドサマー/モラルを揺さぶる眩しすぎるホラー

アリ・アスター監督の「ミッドサマー」、みなさん見ましたか!? 「パラサイト」からはじまった私の2020年の映画鑑賞は、コロナ中断はあったものの、アカデミー関連を中心に年初から傑作揃いで近年稀に見る充実ぶり。 その中でも、ダントツ一位にランクしてい…