ザ・ソウルメイト/マ・ドンソク主演映画の中でもちょっと残念な作品
4本目のマ・ドンソク映画の投稿「ザ・ソウルメイト」。
柔道館の館長ジャンスは、事故で妻を失ってから心臓に病気を持つ娘ドギョンと2人で暮らしていた。
彼は密入国犯を追う熱血警官テジンが襲われた事件に巻き込まれて負傷してしまう。
二人は病院に搬送され、テジンは意識不明に陥るのだが幽体離脱し、その姿が見えるのはジャンスだけという事態に。
人間とゴーストによるバディを組んだ二人は、合同捜査に乗り出すことになるのだが…!!
柔道の師範の設定ですが、いつもよりも圧倒的に弱い(?)マ・ドンソク。
というか悪者が、数も少ないし、全然たいしたことないんですよね。
ファイトシーンもそれほどなく、いつものマ・ドンソクを期待するとかなり食傷気味な作品でしょうか。
柔道の師範なのにあまり柔道技を使わなかったり、この作品の監督はあまりアクションは得意ではなさそうですね。。
アクション的なことよりも、マ・ドンソクと娘との親子関係や、相棒役のキム・ヨングァンと恋人との関係に焦点をあてたドラマ部分にスポットをあてた作品です。
随所に笑えるシーンがあったり、サスペンス的なところもあり、ラストの方では感動的なシーンもあったりと、色々な要素をつめこんだ一般的な韓国映画に仕上がっていますが、そのぶん全体的な印象も薄口になっています。
この作品、幽霊が恋人の危機を救うっていう展開が、もう完全に「ゴ○○ト」そのままなんですよね。
そういう部分もあって、個人的にはかなりノレない映画でした。
マ・ドンソクの映画はストーリーがわかりやすいものが多いですが、この作品はあまりにひねりがなくて、他の主演作とくらべても格落ち感は否めません。
この作品の見るべき点は和み系のマブリーが見られるところでしょうか。
髪をとかしてあげたり、魚を食べる食べないのくだりなど、娘とのやりとりのシーンはやさしいパパオーラ全開でほっこりします。
実生活ではまだ子供がいないマ・ドンソクですが、きっといいお父さんになるのが目に浮かびますね。
「新感染〜」で急にスターとなったことで、短い期間で何本も主演映画がつくられた弊害が出てしまった一本といってもいい映画ですが、いつの時代もそういった時期を経て映画史に残るスターは生まれていくので、マ・ドンソクにとって今がそういう時期なんでしょう。
そんな中でも「悪人伝」のような傑作が生まれているわけで、韓国映画のクオリティの高さを証明していますね。