狂った朝日 と 汚れた血/映画部

映画や海外ドラマに関するレビュー及び思い入れのある作品について語ったり、それに付随した思い出・ライフスタイル情報を提供いたします。

ファイティン!/マ・ドンソクのもうひとつの魅力が全開の腕相撲映画

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「悪人伝」が思いのほか面白かったので、しばらくはマ・ドンソクを見続ける日々なのか.....ということで、まずは軽いタッチのものを選んでみました、、「ファイティン!」。

 

幼少期に韓国からアメリカに養子に出されたマークは、アームレスリングでオハイオ州のチャンピオンになる実績があったのだが、人種差別等の問題で暴力事件を起こしアームレスリング協会から除名されていた。

ある日クラブの用心棒として働いていた彼のもとに、自称スポーツマネージャーのジンギが現れ、彼の甘い言葉に乗せられ、ふたたびアームレスリングに挑戦することを決意して韓国へ旅立つ。

そしてジンギから実の母親の家を教えられたマークは、こっそり家を訪れるのだが.....というお話です。

 

主人公がシルヴェスター・スタローン主演の「オーバー・ザ・トップ」を見て、アームレスリングにのめりこんだという設定になっていますが、当時高校生だった私のまわりでもプチブームが起こり、男子クラスに行くと休み時間などに腕相撲をやってるグループがいましたね。。懐かしい。

ストーリー展開が絵にかいたようなサクセスストーリーで、誰にでも楽しめるエンタメ作品となっています。

正直、これだけわかりやすい映画を見たのも久しぶりでした!

ただこの単調なストーリーでも恥ずかしくなく(?)見られるのは、主演がマ・ドンソクだということが大きいですね。

この作品はコワモテバージョンでなく、コメディ路線のマ・ドンソクに魅了されること間違いなしです。

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アームレスリングをしている時間以外は、恥ずかしがり屋だけど心優しい男で、ちょっとかわいい“マブリー”全開のキャラクターが披露されています。

アメリカから韓国に戻るという設定も、彼の人生と重ね合わせられていて、エイリアンとしての韓国人を自然体で演じています。

この作品でも少しぶっきら棒な感じのキャラクターなのですが、コワモテキャラの時の威圧感は全く出てないですし、オンオフを使いわけてる感じで、実は意外と演技が上手いってことを発見することができました!

からだは鍛え上げられているのに、表情などから親近感を感じますし、不器用だけど真面目でみんなが応援したくなるようなキャラクターが描かれていて、マ・ドンソクの唯一無二の魅力が全編を通して発揮されています。

アームレスリングのシーンはスポーツもの映画としても十分機能していて、「ロッキー」さながらの興奮も少し味わえますし、マ・ドンソクが暴れまくるシーンも「お約束」のように用意されていて、笑えるくらい完璧な“マブリー”アイドルムービーとなっています。

妹の娘が彼を紹介する時にいつも「オジサンは顔はブサイクだけど...」と前置きするところが地味に笑えましたが、確かにこのルックスで韓国や日本でも大人気で、もうすぐマーベル作品まで公開されるというマ・ドンソク・バブルはまだまだ当分の間、続きそうですね。。

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