狂った朝日 と 汚れた血/映画部

映画や海外ドラマに関するレビュー及び思い入れのある作品について語ったり、それに付随した思い出・ライフスタイル情報を提供いたします。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

新感染 ファイナル・エクスプレス/ハリウッドに負けない超一級のエンターテイメント

マ・ドンソクが一躍スターダムに躍り出た韓国発のゾンビ映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」。 ファンドマネージャーのソグは仕事一筋で家庭はほったらかし。妻と別居し、母と、娘のスアンと暮らしていた。 娘が誕生日にひとりで母親に会いに行こうとし…

アンダードッグ 二人の男/クールなトーンで描かれる犯罪青春韓国映画

マ・ドンソクを目当てに見た映画「アンダードッグ 二人の男」。 ブレイク前に撮られた作品で、主役というわけではなく、あの体でありながらうまく作品に馴染んでいるところに、確かなスキルをもっている「俳優マ・ドンソク」を感じられる作品です。 ストリー…

ザ・ソウルメイト/マ・ドンソク主演映画の中でもちょっと残念な作品

4本目のマ・ドンソク映画の投稿「ザ・ソウルメイト」。 柔道館の館長ジャンスは、事故で妻を失ってから心臓に病気を持つ娘ドギョンと2人で暮らしていた。 彼は密入国犯を追う熱血警官テジンが襲われた事件に巻き込まれて負傷してしまう。 二人は病院に搬送さ…

無双の鉄拳/マ・ドンソク入門編として最適な作品?

マ・ドンソク主演の2018年の韓国映画「無双の鉄拳」。 ドンチョルは市場で働くうだつのあがらない男。 ある夜、美人の妻と食事中に彼女の機嫌を損ねてしまい、彼が席をはずしてる間に彼女は先に帰ってしまう。 ドンチョルはあわてて家に戻るのだが、部屋は荒…

ファイティン!/マ・ドンソクのもうひとつの魅力が全開の腕相撲映画

「悪人伝」が思いのほか面白かったので、しばらくはマ・ドンソクを見続ける日々なのか.....ということで、まずは軽いタッチのものを選んでみました、、「ファイティン!」。 幼少期に韓国からアメリカに養子に出されたマークは、アームレスリングでオハイオ…

悪人伝/マ・ドンソク主演でなくても十分見応えのある今の韓国映画を象徴する作品

韓国で大ヒットし、シルヴェスター・スタローン制作でハリウッドリメイクも決定している映画「悪人伝」。 主演はマ・ドンソク.....ということは、また無敵のマ・ドンソクがカッコ良くメチャクチャに暴れまくる映画なんだろうと勝手に思っていましたが、意外…

ヤング≒アダルト/胸糞なのに何故かせつないブラックコメディの秀作

シャーリーズ・セロンという女優は、毎回全く違ったキャラクターを演じて私たちを楽しませてくれますが、そんな彼女のフィルモグラフィーの中でも、かなりインパクトのあるキャラクターを演じている作品なのではないでしょうか。 ジェイソン・ライトマン監督…

イーオン・フラックス/展開は追わずにシャーリーズ・セロンだけを見ていれば良い作品

シャーリーズ・セロンがアクション映画に本格的に主演した最初の作品「イーオン・フラックス」。 2011年、ウイルスによって人類の99%が死滅してしまった世界で、生き残った500万人は、ワクチンを開発したトレヴァー・グッドチャイルドの一族の管理化の下、外…

オールド・ガード/シャーリーズ・セロンが男前すぎるアクション映画

我らが姉御シャーリーズ・セロンが主演・プロデュースのネットフリックスオリジナル作品「オールド・ガード」。 不死身のからだをもち、何世紀にもわたり歴史の影で暗躍してきた特殊部隊“オールド・ガード”。彼らの不死身の能力を解明し、大金を稼ぎ出そうと…

WAVES(ウェイブス)/映像と音楽で語る青春映画の傑作

めくるめく映像、鮮やかな色彩、心に残る音楽、、話題のプレイリストムービー「WAVES」を見てきました。 映画は映像が美しければOKな自分にとって、はずれても良いくらいの感覚あまり期待せずに見に行きましたが、、ストーリーにヤラれました!名作です! 「…

復讐者に憐れみを/現代の巨匠パク・チャヌクの真にスタートとなった作品

パク・チャヌク監督が「JSA」の次に撮った作品が「復讐者に憐れみを」。 原作の映画化だった「JSA」と違い、監督自らのオリジナルストーリーである作品です。 聴覚障害者のリュウは腎臓病を患う姉の手術代を見繕うため恋人のユンミと共謀し会社社長の娘を誘…

ハーフ・オブ・イット/古典の要素をうまく取り入れた現代青春恋愛劇の傑作

ここ数年「名作」を連発しているネットフリックスオリジナルで、またひとつ名作が誕生しました。 「ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから」。 監督であるアリス・ウーの実体験をベースにつくられた青春恋愛映画の傑作です。 アメリカの田舎町で暮らす中…

透明人間/秀逸な予告編をさらに上回る驚きの傑作サスペンス

H・G・ウェルズのSFの古典を、リー・ワネル監督が現代的解釈でリブートした映画「透明人間」。 今年3月にアメリカで大ヒットしたこの映画、面白いという噂を耳にしていたこともあり公開初日に見に行きましたが.....驚きのラストでした! 久しぶりに全く予想…

シャリーズ・セロンの魅力満載のラブコメ/ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋

ラブコメというジャンル.....あまり得意じゃないです。。 見ていて恥ずかしくなってきますし、80年代のアメリカ製が元になってるからかバブリーな発想が根底にあるし、そして何よりコメディなのにあまり笑えないとことか。。 女性が主人公だと、どうしてもシ…

「透明人間」を見る前に見るべき作品その5/スピルバーグの「激突」

7月10日から公開の「透明人間」を見る前に見ておきたい最後の映画は若き日のスティーブン・スピルバーグが撮った名作煽り運転ムービー「激突」です。 今回の「透明人間」は主人公の恋人の偏執的ストーキング行為が描かれているようですが、ストーカー的恐怖…

「透明人間」を見る前に見るべき作品その4/見えない恐怖

7月10日から公開の「透明人間」についてあれこれ調べていたら、70年代の映画で興味深い作品を発見したので見て見ました.....「見えない恐怖」。 「ソイレント・グリーン」などを監督したリチャード・フライシャーの1971年の作品で、主演はミア・ファロー。 …

「透明人間」を見る前に見るべき作品その3/オリジナル版「透明人間」

近日公開の話題作「透明人間」を見る前に見ておきたい映画の第三弾。 今回は、H・G・ウェルズの原作を映画化した1933年の作品「透明人間」。 なかなかこの年代の作品を鑑賞する機会はないのですが、あの「キングコング」もこの年に公開されています。トーキ…

「透明人間」を見る前に見るべき作品その2/ジョン・カーペンター版「透明人間」

近日公開の話題作「透明人間」を見る前に見ておきたい映画の第二弾。 今回は、鬼才ジョン・カーペンター監督による1992年の作品「透明人間」です。 この作品は有名なH・G・ウェルズの原作ではなく、H・F・セイントの「透明人間の告白」をもとにした映画で、…

ストーリー・オブ・マイライフ/サブタイトルが何故「わたし」の若草物語かがわかる映画

誰もが知ってるアメリカの文学の名作を映画化した「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」。 映画好きの私でも苦手な作風があって、邦題に「愛の〜」がつくような、いかにもお涙頂戴ものの作品は素直に見れないこともあり、あまり見ないようにし…

暗数殺人/日本の伝統的ミステリーの雰囲気漂う傑作韓国映画

韓国で起こった実在の事件をベースに制作され、韓国映画界の最高峰である「青龍映画賞」で脚本賞を受賞した作品「暗数殺人」。 韓国を代表する名優キム・ユンソクと「アシュラ」他幅広い映画で活躍するチュ・ジフンが火花を散らす犯罪サスペンス映画の秀作で…

レディ・プレイヤー1/70歳を過ぎてなお新境地を開拓した天才の凄さ

スティーブン・スピルバーグ監督の「レディ・プレイヤー1」が地上波で放送されるそうです。 先日の記事でも書いた「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を放送したのと同じロードショー枠らしいですが、全く地上波を見ない私にとっても嬉しいですし、洋画の傑…

「透明人間」を見る前に見るべき作品その1/インビジブル

7月10日から公開の話題のホラー映画「透明人間」。 その公開前に透明人間にまつわる作品をあれこれご紹介していきます。 まず最初の作品は、鬼才ポール・バーホーベン監督による2000年の透明人間映画「インビジブル」。 「ショーガール」の興行的大失敗から…